薔薇乙女その5 〜見つからない〜
2時ごろに目がさめる。
1階に降りて飯を食べようと思ったら、
家族が誰も居ないことに気づく。
んあ、どこいった?と捜しているとメモ書きを発見。
「おいしい物食べてくる。(お前が寝てる間に皆で外食してくるよの意味)」
なぜかメモの横にはパブロン。
泣いた。
―
涙を流しながら駅前に向かう。
バイクの駐輪を解約するためだ。
もう学校に行く機会は数回なので、解約したほうが安上がり。
これだけで1ヶ月約4000円ほど浮く。
その後、適当にぶらぶらうろつきながら
衣料品店で靴下を買う。
ちょっと在庫が減ってきていたので。
ぶらぶらしながらアニメイトに向かう。
目的は薔薇乙女のコミックスを買うためだ。
が、目的の物は無かった。
売りきれていた模様。
悔しかった。
「・・・くそぉ・・・俺の真紅達に何しやがる・・・・ブツブツブツブツ」
と、精神病末期患者のような発言を繰り返す。
すさまじく異様な光景だっただろう。
本が買えなかったことで意気消沈し、
世界なんて滅んでしまえばいいんだ
と、中学生日記のような事を思いながらモスバーガーに向かう。
ここは僕の母の仕事仲間の娘さんが店長をやっている店。
新商品が出るたびに、僕の家に無料お験し招待券を送ってくれる
心やさしい人だ。あと美人だ。
丁度その娘さんがカウンターに居てる時で、
世間話を交えながら商品を注文。招待券使用。無料。
綺麗な女性とお話をして、新商品も食べて、
ささくれだっていた僕の心は満たされた。
その後は普通に帰宅。
ああ、今日もバイトだ。3時間だけだけど。
しんどいけど、お金稼ごう。うん。
―
以上
ヤスユキ、心がぬるいけど生きてます。