夜勤は暇
ノンフィクションです。
深夜の3時頃だったと思う。
ペアが新人なので僕は「ああだるいめんどくさい」と思いながら
黙々と次の日の発注を一人で行なっていました。
ベルが鳴りドアが開く。
入ってくる客は若い男女の二人組み。
夜のコンビニに恋人同士と思われる二人組みが入店してくるのは
さほど珍しいでも事でもない。
僕は「いらっしゃいませー」と声を出しながら、
「恋人同士っぽいし、コンドームでも買ってくれないかな〜」
と心の中で思った。(理由、単価が高い)
最初は全然気にしなかったんだけど、
腕を組みながら店内を徘徊してる二人組みの会話を
耳にして時が止まった。
「○○(男の名前と思われる)は本当に優しいね・・・・うじゅー」
う、うじゅー??
・・・・俺の聞き間違いか?
最初はそう思った。
きっと本当は違う言葉を話したんだけど、僕の耳が聞き間違えたのだろうと。
が・・・
「ねぇねぇ。私これ食べたいのうじゅー買ってよぉ〜」
「あ、これテレビで紹介されてたよ。おいしいのかな?・・・うじゅー」
僕の耳が機能障害を起こしていなければ、
この女は絶対「うじゅー」という謎のワードを会話の中に混ぜて話していた。
そもそも恋人同士と思われる存在の話を盗み聞きするなんて
お前気持ち悪すぎるだろうとモニターの向こう側の人は思うかも知れない。
暇なんだ。
発注がたくさんあっても暇な時は暇なんだ。
そう理解して欲しい。
うわ、この女すげぇーと思いつつ
男の方は普通の反応しかしていないので、
きっとこの女のこの珍妙な言葉は普段から使用しているのだろうと思った。
「○○(男)はうじゅーだねぇ・・・」
うじゅー=修飾語?
そんなつまらない事ばかり考えてしまった。
言葉がおかしい事を除けば、
単に恋人に甘えている少し頭の悪そうな女性とその彼氏は、
その後も店内を5分ほど徘徊した後
サンドイッチとコーヒーを二人分買って何事も無く帰って行った。
コンドームを買っていかなかった事だけが悔やまれる。
客が帰った後でペアの新人の子と二人で
新「あのお客さんすごかったですね。」
ヤ「すごかったねー」
と話し合ったのは言うまで無いです。
その時、ペアの子と話して
新「僕にもうじゅーって聞こえましたよ」
というのを聞いて
ヤ「ああ、俺一人の勘違いじゃ無かったのね。」
と安心したのはここだけの秘密です。
最近アニメで似たような独特の口癖を話す女の子をかわいいなぁと思っていた自分が
いかに2次元に夢を見ていたのか再認識させてくれる出来事でした。
―
うえ、お外は強風ですね。
部屋の窓がガクガク揺れてます。
しかし僕は死ぬほど眠いので気にせず眠れると思います。
午後から今日もお出かけをしたいと思うので、
雨がやむことを祈っています。
―
以上
ヤスユキ、春が近いので変な人が増えてきたのかな?と思いつつ生きています。