修羅バ
ついさっきの事なんだけど、夜の12時頃かな、
僕はバイト先で売価変更チェックリストと値札付け機を
手に仕事に勤しんでいました。
そんな時、店に一組の中年カップルが入ってくる。
なんか腕なんか組んじゃってラブラブのご様子。
いかん、10秒以上見つめたら僕の目が消滅する・・・!!
なぜかそう思い、顔を背けながら仕事を続ける。
ツガイという存在に僕の中枢神経が拒絶反応を起こした。
人としてかなり致命的だと思う。
そうこうしてるうちに、なぜかこっちに向かってくるツガイ。
話しかけられた。
♂「よお、兄ちゃん!!元気か!!??」
酔っていた。このツガイ酔ってる。
僕は精一杯の笑顔を浮かべ、♂の話し相手をする。
コレも給料のうちだコレも給料のうちだコレも給料のうちだコレも給料のうちだ・・・・。
心の中で念仏を唱えながら何とかやり過ごす。
―
ツガイは店内をイチャイチャしながら商品をカゴに入れていき、
ついにレジにやって来た。
今日のペアは店長。もちろんレジなんてやらない・・・!!!
単純な消去法で、また僕が相手をする。
ツガイは完全に自分達の世界に突入しており、
訳のわからない事をベラベラ話していた。
僕は当然興味無いので(つか離れたい)、事務的に仕事をこなす。
商品の合計金額を言った後、商品を袋に入れている時に
信じられないことが起こった。
パシーン!!(SE)
♀「いい加減にしてよ!!!」
突然、ツガイの♀が♂の頬をひっぱたいた。
一瞬、何が起きたのかわからなかった。
殴られた♂は呆然としている。
殴った♀も呆然としている。
レジで袋に商品を入れていた僕も呆然としている
ツガイの後ろで順番を待っていた
全く関係の無い客も呆然としている。
あの瞬間、全ての時が止まったと思う。
僕はほとんど条件反射的に商品を入れ終え、
あらかじめ受け取っていたお金のおつりを
ほとんど無理やりにツガイに渡す。
金を受け取ったツガイは無言で出ていった。
―
いったい何が原因であんな事が起きたんだろう。
僕はツガイの会話を意識的に聞かないようにしてたから、
原因がわからない。
ついさっきまですごいラブラブっぷりだったのに・・・・。
久しぶりに見かけたすごい客でした まる
―
以上
ヤスユキ、男女の仲は難しいと思いながら生きてます。